温水暖房のよくあるご質問

秋に暖房ボイラーのスイッチをONにするだけで春まで暖かい室内をつくってくれる温水暖房(セントラルヒーティング)システム。ON/OFF不要、温度調整も自動で手間いらずですが、使いはじめて少しすると、ちょっとだけ調整が必要になったりする場合があります。そんな「?」に北暖協・技術委員がわかりやすく答えます。

※質問をクリックすると答えが表示されます。

Q1:パネルヒーターの中は水なの?
パネルヒーターの中を流れる循環液は、主に水、水+さび防止剤、濃度調節された不凍液の3種類が使われています。寒冷地の場合は、さび防止効果のある不凍液の採用が大半を占めています。
Q2:不凍液の交換の目安は?
システムにもよりますが、一般的には不凍液に配合されているさび防止剤の効果が、2年目以降徐々に低下を始めますので、2〜3年に一度の交換が目安となります。
Q3:不凍液の交換費用の目安は?
交換費用は、不凍液代金+作業工賃+出張費用の合計金額となります。
不凍液は、使用されているものにより価格が微妙に異なります。作業工賃は、時間単価に大きな違いはありませんが、システムを正しく洗浄し入替を行う正しい作業と、単に熱源機内の液を交換するだけの粗悪な作業ではかかる時間に違いがあり、それが工賃の差になる場合があります。
価格の安さだけで判断せずに、作業内容を確認して依頼することをお勧めいたします。
出張費用は、同一市内であれば価格に大きな違いはないと思われますが、サービスを依頼される会社とご自宅の距離が離れている場合は、多少高くなる場合があります。
Q4:不凍液を替えないとどうなるの?
システム水の劣化により発生するバクテリア繁殖などのトラブルや、さび防止効果の低下によるさび発生などの危険性が増すことになります。システムを良好な状態に保つことは、ボイラーの修理費を抑えて長持ちさせるなど、長い目で見て維持費の軽減につながります。
Q5:不凍液を愛犬が舐めてしまいました。大丈夫でしょうか。
まず、使用されている不凍液の成分が、エチレン系かプロピレン系かにより多少の違いがあります。プロピレン系は食品添加物として使用される場合もあり、エチレン系より毒性は高くありません。ただ、大量に飲み込んだ場合は有害と考えてください。
犬の体型や飲み込んだ量により影響に違いがあると考えられますので、万が一呑み込んでしまった場合は獣医師にご相談ください。
Q6:パネルの一部が暖まらない…
原因としては何種類か考えられます。
・パネルヒーター内部に空気(エアー)がたまっているため。
・サーモバルブ(温度調節用バルブ)が作動しているため。
・パネルヒーター内部に異物が詰まっているため。
サーモバルブを全開にしてもパネルヒーターが暖まらないようでしたら、施工店へご連絡ください。
Q7:パネルヒーターから水の流れる音がするんだけど…
パネルヒーター内にエアーが混入しているか、もしくは滞留している場合に流水音が出ますので、エアー抜きをお勧めいたします。
まれには、不凍液の流れが速すぎるために、流水音が発生してしまうことがあります。その場合は、施工店に依頼し流量調整を行う必要があります。
Q8:エアー抜きは自分で行っていいの?
エアー抜きのみであれば知識があれば可能ですが、エアー抜きといっしょにシステム圧力を上げることが必要な場合もありますので、施工店に依頼されることをお勧めいたします。
Q9:ボイラーに付いているゲージ(圧力計)は何を示している?
温水暖房システム全体を管理し、システムにかかっている圧力を確認するために取り付けられているゲージです。※ゲージが無いタイプもあります。
Q10:シーズンオフ時に気を付けることは? ボイラーのスイッチを切るだけでいい?
温水パネルのサーモバルブ(室温調節バルブ)は夏でも動作していますので、パネルヒーター内部の温水調節弁に負担をかけないよう、サーモバルブを全開にしてください。
また、電気ボイラーであれば、夏期間の電気料金発生を防ぐために、分電盤の暖房ブレーカーを切ってください。
Q11:ボイラーってどれ位もつの?
使用する条件によって燃焼する時間が大きく変わるため、一概に何年と表現するのは難しいのですが、灯油ボイラーでは10年前後が目安と思われます。
故障頻度が上がり、一回の修理金額が高額になることが多くなり始めた時期が、交換の目安となります。
Q12:暖房ボイラーの熱源を変えたいけどパネルヒーターはそのまま使える?
システム確認(密閉システムか否か・高温水システムか否か)は必要ですが、基本的には使用できます。場合によってはパネルヒーターの増設や機種交換が必要になることもあります。
パネルヒーターはそのままで、熱源だけを取り替えられるのがセントラルヒーティングの大きなメリットの一つです。どのような効果が期待できるかは北暖協会員の専門店にご相談ください。
Q13:灯油ボイラーのメンテナンスは何をする? それを行うと何が良くなる?
ボイラーと周辺器具には消耗部品がありますので、その状態を確認し、必要に応じて交換することで予期せぬ故障を防ぐのが主な目的です。
また同時に燃焼部分の汚れなどを取り除くことでその性能を保つことができます。
Q14:省エネな使い方はあるの?
「室温を上げすぎず、24時間連続暖房する」 24時間連続暖房は無駄づかいにも思えますが、室内の温度ムラを小さく抑えることができる温水暖房システムの長所を生かし、生活に支障が出ない範囲で室温を抑え、その温度をずっと維持する方が省エネになるのです。

※暖房を止めるとその分を節約できますが、再運転のときはいつもの室温よりも高くなるまで上げないと寒く感じるため、結果として省エネにつながりません。これは、室温が快適温度に回復するまでの間に空気の大きな対流が起きるとともに、建物自体も温度が下がっているため、温度以上にヒンヤリ感じるからです。
空気の対流と温度ムラを抑える温水暖房システムは、ほかの暖房方式より設定温度を下げても寒さを感じない「省エネ」も大きな長所です。
Q15:燃料代を安くするために夜はボイラーを消してるんだけど、これって駄目なの?
暖房停止中に建物が冷えることでヒンヤリ感や、運転再開時には暖かい空気と冷えた空気が家の中で大きく対流を起こし、肌寒さを感じてしまいます。
断熱レベルが高い住宅は特に、冬期間は連続暖房を行い、夜間は室温を少し下げてご使用される程度が理想といえます。
また、湿度状況によっては、大きな温度低下は低温スペースで結露を発生させる危険もあります。
ご使用されている地域や季節により異なりますが、室内の温度を出来るだけ均一に保つため、室内全空間を24時間暖房することをお勧めいたします。
Q16:温度調整は、パネルヒーターとボイラーの目盛、どちらを動かせばいいの?
室温の調整は、基本的に各居室のパネルヒーターに取付けられているサーモバルブ(温度調節用バルブ)で自動的に行われていますが、室温の変動はボイラーの出湯温度にも大きく影響されます。
そこで、住宅を効率よく経済的に暖房する方法として、サーモバルブの目盛を、希望の温度に対応する数字にセットしたら、サーモバルブはそのまま触れないで、ボイラーの出湯温度を、外気温に応じて調整する方法を推奨いたします。
Q17:お正月に2週間ほど留守にするんだけど…
不凍液が入っている暖房システムにおいては、凍結の心配がなくボイラーを止めても問題がありませんし、その間の燃料費は節約になります。
ただし、暖房を停止することで水道管・給湯管等の凍結の恐れがあり、水抜き栓を開いても水抜きが完全に行われるとは断言できません。
完璧を期すには、機械等を使った強制的な水抜きが必要となり、手間のかかる専門的な作業となります。
二週間程度の短期間の留守であれば、ボイラーや放熱器の温度設定を低温にし、暖房をつけたままの状態でお出かけください。
Q18:パネルヒーターにほこりがたまっている… どう掃除すれば?
パネルヒーターの背面には、羽根のようなフィンやカバーがあります。掃除機で吸うよりも、ノズルから気体を放出しほこりを吹き飛ばす市販のエアーダスター等で掃除するのがいいでしょう。
また、お使いのパネルヒーターのメーカーによっては、専用のお掃除棒がインターネット等で販売されている場合もあります。
Q19:今、家を計画中。やっぱりパネルヒーターが窓下にないと駄目?
設置場所は窓下に限りませんが、冷気が流れる場所にパネルヒーターを設置することが、温度環境的には理想となります。
ヒーターで冷気を防止することによって居室の上下の温度差を無くし、平均室温が低くても体感温度が高く感じるようなり、結果的に快適性の向上と維持費の軽減につながります。

※ここでの回答は、一般的なケースを想定しており、当協会が補償などの責任を負うものではありません。また、暖房設備は設置業者の設計・施工により、様々な方式があります。詳しくは設置された業者にご相談下さい。